自閉症の子供の子育てにおいて、
癇癪(かんしゃく)の場面に遭遇することってたくさんありますよね。
これが親にとって忍耐・忍耐で本当に辛い…(泣)
わたしの息子を例に、
癇癪を起こしやすい原因とその時の様子、
そしてそのクールダウン方法について
共有させていただきますね。
まずは1つめ!食べ物に関するかんしゃくです。
食べ物に関するかんしゃくの原因
食べたい物が目の前にあるのに、
食べようとするのを止められるから
怒りが抑えきれずに爆発。
またはお腹が空いているから、
食べ物を食べたくて仕方なくて、
機嫌を損ねて癇癪を起こす。
その時の様子
火がついたように「ギャー!!」と叫ぶ。
泣く。
ひっくり返って大暴れ。
壁を蹴る。
気をつけている3つのポイント!
①原因となるもの(食べ物)を視界に入らないようにする
②食事の時間を前倒しして空腹に対応する
③子供の食べたい抗議(=癇癪)に屈しない
息子は食べることが大好きです。
しょっちゅう冷蔵庫を開けては、
食べ物を物色しています。
「冷蔵庫を開けないようにすればいいんじゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、体が大きくなった今では、
冷蔵庫ロックも固定したガムテープも自力で外せてしまいます。
(※小さい頃には有効な手段でした)
冷蔵庫に「×」と書いて貼り、
開けてはいけないと示したこともありましたが、
全く効果はありませんでした。
そんな息子を相手に色々試してみて、
効果があると感じたのが
上記の3つのポイントです。
1つ1つ説明しますね!
ポイント①食べたい物を隠す=癇癪の原因自体をなくす
冷蔵庫を開けて、
欲しいものがパッと目に入ってしまうから
「食べたい」と思うし、
「我慢できない」と思ってしまいます。
だから、食べ物を見えないように工夫しています。
例えば箱入りアイス。
冷蔵庫にたくさん入っているのがわかると
「もう1本」「もっとちょうだい」
って思っちゃいますよね。
だから、
その日食べる1本だけを
わざと目につく場所に置いておいて、
残りのアイスは色のついた袋に入れてしまい、
パッと見てアイスだとわからないようにします。
それを、他の冷凍食材の下敷きにして
さらに隠します。
他の食べ物に関しても同様です。
その日食べる分だけを出しておいて、
残りを色つき袋に入れて
わかりにくく保管したり、
押し入れに隠したりしています。
その結果
⇒食べ物の存在に気付くことが少なくなり、
癇癪の原因自体が減ったので、
食べ物に対する癇癪はほとんどなくなったのです!
ポイント②食事の時間を前倒しして空腹に対応する=癇癪予防
息子が冷蔵庫を頻繁に開けている時は、
だいたいいつも夕方で、
小腹が空いている時間帯なんだと
気付きました。
お腹が空いている状態が、
機嫌の悪さに拍車をかけているようで、
余計に癇癪がひどくなるのかな?
と考えました。
そこで夕方に冷蔵庫を開け始めたら、
カップゼリーや
粒のチョコレートを少しとか、
チーズを1個とか、
小腹を満たす程度にあげるようにしました。
そして「ご飯作るね」と子供に知らせて、
急いで食事の支度に取りかかるようにしました。
夕飯をいつもの時間より、
少し前倒しして食べられるようにしてみました。
その結果
⇒もうすぐご飯だとわかったら、
癇癪を起こさず待てるようになった。
また、食事でお腹がしっかり満たされるので、
食後は余分なものを食べたいという
要求がなくなった。
ポイント③「食べたい!」と泣かれても屈しない=癇癪のエスカレート防止
ギャーギャー泣かれると、
こちらもしんどくなって
「少しくらいならいいか」
とついつい折れてしまいますよね。
でも、これを続けていくと
「泣けばもらえる」と思われてしまい、
ますます癇癪が激しくなるのが
経験して身にしみました。
だから、どんなに泣かれても
「ダメなものはダメ」
という姿勢を貫き通しています。
その結果
⇒泣いてもダメだとわかったら、
癇癪を起こす時間が短くなった
①②③を実践した結果、
食べ物での癇癪は確実に減っていきました。
番外編:食べたい物に名前を書くのも効果的
食べたいと言っている時に、
それをあげることが出来ないならば、
「明日食べようね」
「これは〇〇くん(ちゃん)のものだよ」
と言って、本人の目の前で名前を書いて
見せてあげるのも効果的でした。
「自分の物だ」という安心感が生まれると、
納得ができて癇癪が落ち着く傾向がありました。
よかったらこちらも試してみてください。
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